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6/18 ピアノを10年続けるということ

 

こんにちは。

ノア音楽教室の大岡史恵です。

 

 

先日見せていただいた、他のピアノ教室の発表会では、

5年継続賞と10年継続賞の表彰がありました。

 

ノア音楽教室でも、前回の発表会から、この「継続表彰」をしています。

 

 

ピアノという習い事は、継続してこそのもの。

 

この数年、そのことを心から実感しています。

 

それぞれに、いろいろな習い方があっても

(毎日コツコツタイプから、レッスンで譜読みタイプ、その他家庭環境や本人の性格などなど)、

 

10年(もしくはそれに近い年数)ピアノを続けていると

 

その人とピアノとのワールドができあがっていく、ということ。

 

 

上手いかどうかだけではなくて

(もちろん、10年も続けていれば上手ですが)

 

「ピアノで想いを表現できる」演奏をする人ばかりだな、

 

と、友人の発表会を見せていただくたびに感じます。

 

 

これこそが、ピアノを習わせるときに多くの保護者さまが願う

 

「ピアノを通じて感性が豊かになってほしい」

 

の到達点なのかもしれない、と思うのです。

 

 

先日見せていただいた発表会で10年継続表彰を受けた少年は、

 

まさに彼の世界観がたっぷりあふれ出した演奏をたくさん聴かせてくれました。

 

 

実は、去年このピアノ教室の発表会を見せていただいたときに、

 

「この子、ステキなワールド持っているな~」

と思ったのです。

 

このときピアノを継続して9年だったのですね!

 

 

つまり、やはり10年かそれに近いくらいピアノを継続していた人だったのだなぁ

 

と、わたしの中で腑に落ちたのでした。

 

 

 ピアノの先生としての在り方、教室の運営についてなどをホームセミナーで学ばせていただいた

故・ますこしょうこ先生は、

 

新しく生徒さんを迎えたときに

「10年ピアノを一緒に続けようね!」

とニコッと言う、とおっしゃっていました。

 

 

それを聞いていた当時は、

「でも実際には10年継続するというのは、なかなかできることではない。

受験や部活もあるから、あまり強くは言えないな~」

と遠慮する気持ちがありましたが

 

(もちろん、ますこしょうこ先生も、みんなが10年続けられるわけでないことはご承知の上でのご発言です)、

 

今では、確信を持って、ピアノをやるなら10年続けると良いですよ、言えます

 

(だからと言って、まだ「入会時にニッコリ言う」はできていないですが)。

 

 

 

ノア音楽教室でも、今年は10年表彰の生徒さんがいます。

 

 

この生徒さんは、「ピアノは好きだけど、それほどコツコツは練習しない」タイプです(笑)。

 

 

 中学生くらいから、好きなアーティストの曲を自分でダウンロードして、レッスンに持ってきています。

 

前回のレッスン以来ピアノに触っていない、

ということも多いですが

 

基本的な楽譜を読む力はあるので、

 

難しいリズムをレッスンで解説・解読していきながらめどをつけてあげると

 

スイッチが入った時にドッと練習をしたりしているようです。

 

 

コンクールに出るような「ピアノが上手な人」とは違います、

音もたくさん外します(笑)、

 

でも、彼女の「好き」が表現された、素敵な演奏です。

 

 

今度の発表会では、わたしと一緒に、彼女の好きなミュージシャンの曲の連弾をする予定です。

 

だいぶ難しい、本気の連弾、わたしもがんばります!