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2/5 高校生のピアノレッスン

こんにちは。

ノア音楽教室の大岡史恵です。

 

 

高校生男子のレッスン一コマで、

「いい加減にしなさいっ!!」

と怒鳴った

 

・・・という夢を見ました。

 

夢の中で、自分もびっくりしておりました。

 

 

今(夢の中で)取り組んでいる曲について

わたしはレッスンをしているのに、

 

ピアノの上に置いた別の曲のコピー譜を

彼はひたすら たどたどと弾いているのです、

しかも立って。

 

しばらくそんな状態が続いていて

ついにわたしはキレた!

 

・・・という状況でした(夢です、笑)。

 

 

実際のレッスンで、彼に対してこんな風に怒ったことは一度もありません。

 

いえ、ほかの生徒さんにも、もちろんないです!

 

 

この高校生は、勉強に、部活等学校の活動に…と

とても忙しい毎日を送っていて、

 

一方ピアノについては、それほど興味がないけれど

なんとなく続いている感じの生徒さんです。

 

おうちでの練習はほぼゼロで、レッスンに来て譜読みを進めていく、

というスタイル。

 

 

それでも、体格が育ち、頭も育ってきた結果、

 

オクターヴや音数の多い和音も楽々弾けるし、

 

楽譜を読むのにもあまり苦労はなくなり、

 

「ああ、あそことここは同じか」

などとパターンを読むのもできて

 

記憶力も良いので、

何回か格闘するうちにだんだん曲になっていく

 

(でも「ノー練」なので、次のレッスンでは、また忘れてしまうのを思い出すところからスタート)

 

といったふうに、少しずつですが、

かなり複雑なイマドキのカッコいい曲に取り組んでいます。

 

 

お母さまもわたしも、彼のペースを尊重しつつ

続いてくれることを見守り応援しています。

 

 

さて、夢の話に戻ります。

 

怒鳴った自分にびっくりしながらも

 

何事もなかったかのようにレッスンに戻って

曲の説明などをするわたし。

 

彼はどういう反応だったか・・・よくわからないけれど

その後、課題の曲を少しは弾いたかと思います。

 

でもそれからまた、ピアノの上のコピー譜の方を弾くんです、

「8日目なんです」とちょっと照れたように言いながら。

 

「友だちに〇〇って言われた」

(ピアノ弾けるのすごいね、とかそんなことだったかな??)

とかで、

それ以来8日連続してピアノに向かっているそうで。

 

どうしてもその曲を弾けるようになりたいようでした。

 

 

おお!やっと、

ピアノが弾けるって普通のことじゃないんだよ、ってことがわかったか

ピアノ弾けるようになりたいって気持ちが出てきたか

 

とわたしは内心ほくそえみながら

「がんばりたまえ(笑)」

と言ってレッスンを終えたのでした。

 

 

・・・この夢のように、いつか彼が

ピアノを弾けるっていいもんだな~と思いながら弾く日がくることを

お母さまとわたしは密かに願っているのです。