こんにちは。
ノア音楽教室の大岡史恵です。
レッスンはお休み中ですが、先日のレッスン一コマをシェアします。
5年生になったAちゃんは、正直、不器用さんな方。
つい今できたことが、こんがらがってしまうこともしばしばでした。
そして、(どの子もそうですが)ちょっとでも「難しそう」と思うと、手をださないタイプ。
なので、わたしとしては、完全にわかった状態でお家に帰したいとの想いで、
「もう1回!」、「もう1回!」と、レッスンの中で幾度も繰り返し練習をしてもらっていました。
できたかと思ったら、突然へんな音から始めちゃったり…、
何度も何度も。
それでもAちゃんは一生懸命ついてくる。
Aちゃんの素晴らしいところは、できるだけ毎日練習することと、
「できるかも?」と思ったらがんばれるところ。
お母さまも、「ピアノはまったくわからない」とのことですが、
練習の時間を確保することについて上手にサポートしていらっしゃいます。
そんなわけで、
翌週、とんちんかんなところに指を置いて弾き始める、なんてこともあったりしながらも、
少しずつテキストは進み、できることが増えてきて、Aちゃん自身の「自信」もついてきて…。
先日のレッスンでは、少し長めの曲の予習を一緒にやりました。
片手ずつ、部分ずつ、こんがらかりをほぐしたりしつつ。
ある部分ができるようになったら、「できそう!」と次々とチャレンジしていきました。
できるようになってきたことが嬉しかったようで、
「忘れちゃわないように、帰ったらすぐ練習する!」
と言って帰ってゆきました
(そう言いながら、テキストまるごと忘れていきそうになったというオマケつきですが、笑)。
最近、バスケを始めたというAちゃん。
ピアノの練習は減っちゃうかな、との心配もありつつ、
そしてお母さまもAちゃんの性質をわかっていらっしゃるので、練習が特に大切とお考えで、
あまり乗り気ではなかったようですが、
一方、バスケという選択は彼女らしいなとも思います。
聞けば、バスケの練習の後19:30とかになるようですが(数字はだいぶ怪しい記憶です)、
その後ピアノも「くもん」もやるのが日課となっているよう。
すごいな、Aちゃん!
「がんばれる力」は、無敵だなぁと、彼女と伴走してきて最近つくづく感じています。
「やればできる!→できたら嬉しい!」をまさに体現している生徒さんです。
Aちゃんがついてきてくれるからこそ、でもありますが、
彼女のように「がんばれる力」をピアノを通して持てるようにしていくことも、
わたしの仕事のひとつだと思っています。
「がんばれる力」は、「生きる力」につながりますね。