こんにちは。
ノア音楽教室の大岡史恵です。
子ども、特に未就学児のうちは、個人差がとても大きいです。
個人レッスンですので、
おひとりおひとり、反応を見ながらレッスンを重ねていっています。
年中さんのAちゃんは、
新しいことに取り組もうとすると
「むずかしい・・・」とテンションが下がってしまうタイプ。
コレができたから、じゃあコレもできるんじゃない?
と講師として経験上思う、ほんの少しのステップアップのつもりなのですが、
こういう生徒さんには、本人が負担に感じているうちは、無理強いはしません。
励ましつつ少しやってみて、それでも本人が大変と思っていそうだったら
一旦撤退します。
そしてまた別の機会に、調子の良さそうな時に
「やってみる?できるんじゃない?」
と声掛けしてみる
・・・そんな風に、様子を見ながら、
そこにつながるもっと小さなワークをこなしたり、ほかの部分を伸ばしたりしながら、
「その時」がくるのを待ちます。
先生としては、もうずいぶん前からきっとできるだろうなと思っていても、
本人が「できる気がしない」と思っているうちは難しい
そんなこともあるのですよね。
そんなわけで、Aちゃんの場合、1本指で弾く期間が若干長めなタイプではありました。
まずは1と2の指(親指と人差し指)で弾く、というところが
「難しい!」と思ってしまうようでした。
でも、空中で5指を動かすワークはおうちでよくやってくれていたこともあって、
ある日ついに、「やってみる?できるんじゃない?」に
すんなりとやってみるチャンスが訪れました。
すると・・・すんなりとできました!
すごいすごい!できるじゃない!
じゃあ、こっちの曲も、もしかしたらできちゃうんじゃない?!
Aちゃん、「うん!」とうなづいて
やっぱりこちらもできてしまいました。
こうなったら、もうしめたもの(笑)!
自信のついたAちゃんは、この日から、
ドとレ、だけでなく、ドレミを違う指で弾くようになりました。
まるで、前からそうやっていたみたいに。
きっと、発表会に出たことや、園で褒められたことなど
直接このワークに関係ないところで自信がついたこともあったのかもしれません。
さて、これからがAちゃんの伸び時かな。
ますます、毎週のレッスンが楽しみになってきました。
